茂木 智和
私は群馬県藤岡市で生まれ、高校卒業までこの地で育ちました。
大学在籍中から研究に携わり、研究所勤務時にはMRIを活用してうつ病の指標を導き出す研究に取り組みました。
精神科には客観的な診断指標が少なく、バイオマーカーや画像診断の必要性がより高まっていました。そのような流れの中で、精神疾患の診断や治療の可能性を広げる研究を行っていました。
私が医師となったのは、東日本大震災が発生した年です。研修医として福島県の病院に勤務し、避難所や仮設住宅での診療を行いました。
震災直後は医療体制が整わず、限られた環境の中での診療を余儀なくされました。特に避難区域から来られた方々は、かかりつけ医を失い、治療が途切れることで健康状態が急激に悪化することもありました。私は約2か月間、避難所を巡回しながら診察を行い、一人ひとりの生活背景を理解しながら治療を続ける大切さを学びました。
また、震災の影響で心のバランスを崩す方も多く、身体の治療だけでなく、精神的なケアの重要性を改めて実感しました。この経験は、現在の一般診療や訪問診療にも生かされています。
これまで精神科を中心に診療を続けてきましたが、「心と身体を総合的に支える医療を提供したい」という思いから、患者さんが安心して通えるクリニックを開業することを決意しました。
高崎市吉井町は、私の地元の隣町であり、幼少期から親しんできた地域です。この地で開業を決めたのは、地域の医療ニーズに応えたいという思いがあったからです。
また、この場所では長年にわたり先代の院長が地域医療に貢献されてきました。その信頼と実績を引き継ぎながら、新たに外来診療と訪問診療の両方を提供し、より多くの方々に医療を届けていきたいと考えています。
当院は、精神科だけでなく、内科・消化器内科・整形外科・婦人科など、幅広い診療を行うクリニックです。
地域には、健康の悩みを抱えながらも、どこに相談すればよいかわからず、不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。当院では、複数の専門医が協力しながら診療を行い、「まずここに相談してみよう」と思っていただけるようなクリニックを目指しています。
通院が難しくなった方のために訪問診療も積極的に行っています。
精神疾患を持つ患者さんの中には、症状の変化が分かりにくい方もおり、私たちは普段と違う小さな変化も見逃さないよう注意を払っています。
また、終末期を迎えた方が「住み慣れた自宅で穏やかに過ごしたい」と望まれることもあります。そのような患者さんやご家族の気持ちに寄り添い、医療と心の支えの両面からサポートしていきたいと考えています。
当院は、どなたでも気軽に相談できるクリニックを目指しています。身体の不調はもちろん、気持ちの落ち込みなど、どんなことでも遠慮なくご相談ください。
通院が難しくなっても訪問診療を通じて長くお付き合いできる体制を整えています。地域の皆さまが安心して暮らせるよう、これからも医療を通じて支えていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。